2016年にmars16というファッションブランドの企画で、ウルトラマンのTVシリーズ全39話をいろんなイラストレーター達でTシャツのデザインを制作しました。
私が第五弾として担当させて頂いたのは第1話の「ウルトラ作戦第一号」からベムラー!
初代ウルトラマンシリーズの記念すべき第一話の怪獣です。
実はこのベムラー、ウルトラマンの企画段階での名称が「科学特捜隊ベムラー」というところから流用されています。
企画当初は怪獣同士が戦い合うゴジラシリーズのようなものを想定されていたみたいですね。今でこそ「正義の味方は人間型」というのが一般的になっていますが、当時の特撮映画の流れだと「主役が怪獣」というのも自然な流れに思えます。
そんな元々は主役になりかけていたベムラーのイラスト制作実績です。
ベムラーのイラストについて
ベムラーに関しても今回の企画に携わるまで知らなかったので、資料などけっこう読み込みました。
「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣」として恐れられている宇宙怪獣。全身に鱗と鋭い棘が生え、小さな前肢と長い尾を持ち、2足歩行を行う。青く光る球体に変身して宇宙空間をマッハ1.3の速度で移動できるほか、水中でも活動できる。40万馬力の力を持つが、両手が退化していることから接近戦は苦手である。武器は口から吐く青色の熱光線。Wikipedia
第一話のしょっぱなからかなりの強敵感あります。 というか、しょっぱなだからこその強烈なインパクトなんですよね。
この地球に迫る危機感を演出するために、科学特捜隊の戦闘機「S16」がベムラーにがっしりと噛みつかれるシーンを構図に描いてみました。
第一話のタイトル「ウルトラ作戦第1号」もワクワクしてかっこいいですね。「ULTRA OPERATION NO.1」と意訳してみました。

カラーバリエーションについて
このウルトラマンコラボTシャツ企画は一つのデザインに対して3種類のカラーバリエーションを展開しています。
まずはベーシックなホワイト
続いて定番のブラック
最後はベムラー色のオリーブ
バックプリントにはこんな感じでウルトラマンのロゴと怪獣の名前が入ります。
今回ベムラーのイラストで意識したポイントはこんな感じです。
- ベムラーと一眼でわかるように特徴を活かす
- 原作の印象的なシーン(S16にかじりつく場面)を再現する
- Tシャツのデザインとして映えるような構図にまとめる
版権イラストについて
ウルトラマンはリアルタイムで観ていた世代ではないですが、怪獣の造形などすごく興味をそそられる点も多く、今回のコラボ企画は楽しんで取り組ませて頂けました。
こういった有名な作品のイラストを描かせていただくのはイラストレーターとしても大きな喜びです。
ウルトラマンファンや円谷ファンの皆様にも受け入れてもらえるよう、原作の世界観をできるだけ壊さないようにオリジナルの表現をがんばりました。
今回のようにもともと版権のあるキャラクターから二次的なイラスト制作も承らせて頂いております。(もちろん版元の許可は必須です。)もしご要望がございましたら下記リンクより気軽にご相談頂けますと幸いです!
最後までお読み頂きありがとうございました。
※このTシャツは2016年にmars16を中心に販売されたもので現在は入手困難になっております。Tシャツ購入についてのお問い合わせには対応できかねますのでご了承をお願いします。