2016年にmars16というファッションブランドの企画で、ウルトラマンのTVシリーズ全39話をいろんなイラストレーター達でTシャツのデザインを制作しました。
私がまず第一弾として担当させて頂いたのは第35話の亡霊怪獣シーボーズ!
見た目は骸骨化した恐竜のようにかっこいいのでさぞ凶暴な怪獣なのかなと思いきや、他の惑星(怪獣墓場)から地球に落ちてきた迷える泣き虫怪獣だったんですね。
今回はそんな憎めない怪獣シーボーズのイラスト制作実績です。
シーボーズのイラストについて
シーボーズが出てくる第35話の大まかなあらすじはこんな感じです。
科学特捜隊が怪獣墓場で遭遇した際には、「地球では見たことがないのでどこか別の星で倒された怪獣」と予想する。(中略)暴れたり科学特捜隊と戦う素振りも見せないことから、怪獣墓場に帰りたがっていることを察知した科特隊により、月ロケットでもう一度宇宙に帰す作戦が実行されるが、失敗する。そこに現れたウルトラマンも宇宙へ運ぼうとするが、途中で力尽きて墜落する。再度、月ロケットをウルトラマンの姿に変えたウルトラマンロケットで宇宙へ帰す科特隊の作戦が実行され、ウルトラマンの協力もあって無事成功し、怪獣墓場へと帰る。 Wikipedia
地球や人類に危害を加えようとしてやってきたんじゃなくて、迷い込んできてしまって帰れないという、ある意味ほのぼの回だったのかもしれないです。
ロケットをウルトラマンに見立てて、しがみつかせて帰らせようとするギミックとかなんかほっこりします。笑
実際のストーリーも踏まえてこんな感じで描いてみました。

駄々をこねてわんわん泣き叫ぶシーボーズと困って立ち尽くすウルトラマンのちょっとコミカルな一幕をイラストにしてみました。
中央でロケットを抱えて泣き叫んでいるのがシーボーズです。その抱えてるロケットもウルトラマンに見立ててペイントされています。
元の星に返してやりたいんだけどうまく行かずに後ろで困っているのがウルトラマン。笑
科学特捜隊の戦闘機『ジェットモービル』もさりげなく登場させてみました。
カラーバリエーションについて
このウルトラマンコラボTシャツ企画は一つのデザインに対して3種類のカラーバリエーションを展開しています。
まずはベーシックなホワイト
続いて定番のブラック
最後は鮮やかなデイジー
バックプリントにはこんな感じでウルトラマンのロゴと怪獣の名前が入ります。
今回シーボーズのイラストで意識したポイントはこんな感じです。
- シーボーズと一眼でわかるように特徴を活かす
- 第35話のストーリーに忠実な内容にする
- そのままを描くのではなくオリジナリティを加える
版権イラストについて
正直ウルトラマンはリアルタイムで観ていた世代ではないので、資料を参照しつつ描いていく流れになりました。ただ、ストーリーは知らないまでも怪獣はどこかで見たことある!ってゆうのが多くて、このシーボーズもその一つでした。
こういった有名な作品のイラストを描かせていただくのはイラストレーターとしても大きな喜びです。
ウルトラマンファンや円谷ファンの皆様にも受け入れてもらえるよう、原作の世界観をできるだけ壊さないようにオリジナルの表現をがんばりました。
今回のようにもともと版権のあるキャラクターから二次的なイラスト制作も承らせて頂いております。(もちろん版元の許可は必須です。)もしご要望がございましたら下記リンクより気軽にご相談頂けますと幸いです!
最後までお読み頂きありがとうございました。
※このTシャツは2016年にmars16を中心に販売されたものでで現在は入手困難になっております。Tシャツ購入についてのお問い合わせには対応できかねますのでご了承をお願いします。
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