海外のロックフェスのポスターを描いた時のこと



以前に海外のロックフェス『LOLLAPALOOZA (ロラパルーザ)』のポスターを描かせてもらう機会がありました。

このロックフェスには行ったことはないけど、高校生ぐらいの頃に古着屋でTシャツを買ったことからその存在を知り、当時NIRVANAはじめグランジミュージックにはまっていたので興味を持ってました。

当時はYoutubeもなくて、海外のフェスの情報はVHSのビデオを入手する以外なくて、Tシャツのデザインやラインナップを眺めては妄想に駆り立てられてました。

なので、月日が流れて2015年に、そのフェスのポスターをデザインをやらせてもらえることになるとは想像もしてませんでしたので、めっちゃ嬉しかったのを覚えています。

きっかけはインスタグラム

今から4年前もイラストレーターをやってましたし、インスタもよく更新してました。

ただ、今ほどポートフォリオっぽく作り込んでなくて、もっと遊びのノリで軽い落書きとかパロディとかもポストしてました。インスタ自体も今ほど注目されてなくて、本業の制作の合間の息抜き的な感じだったと思います。

で、ある日海外(チリ)の制作会社からDMが届きました。

DMって広告とかほとんどで、仕事の話もけっこうフワッとしてて、自分の場合は基本無視してました。ただこの制作会社の担当者は何度も連絡をしてきてたので、翻訳アプリで翻訳しつつ会話るることになりました。(チリなのでスペイン語?混じりだったのを覚えてます)

冒頭の『LOLLAPALOOZA (ロラパルーザ)』のポスターを描くアーティストを探してて、それをやってほしいと。ちゃんと制作費も発生する仕事として依頼したい、と。(実際に制作費はけっこう良い値で支払ってくれました。)

「あのLOLLAPALOOZA!!??」ってびっくりしたけど、本当かどうかわからない笑
その制作会社のウェブサイトとか制作実績とかを教えてくれたけど、その本人かは調べようがない。本当かどうかわからないけど、嘘にしてもわざわざこんなしつこく連絡してくるかな、、みたいな感じで、とりあえず「やります!」とは返したものの、その後は生返事でやりとりしてました。締め切りまで2か月以上あったし。

怒涛のラインナップを見てとにかく信用した

「本当だったらめっちゃ嬉しいけど、なんかの間違いだったらどうしよう…」って思いが仕事中も頭の片隅にありました。なので全然制作も進めてない。笑

なんていうか、やるとなったらこれは本気中の本気で取り組まなければいけない案件。自分にとって思い入れのあるフェスだし、規模としても今まで経験したことがない大きさ。しかも海外案件。

やらなきゃだけど、つい目の前に急ぎの仕事に時間を取られるような日々が過ぎて行きました。

で締め切りまで1か月が切ろうとしていた時、担当者から連絡が来ました。(その時はインスタのDMではなく、海外のLINEのようなメールアプリでやりとりしてました。)

多分相手もこっちが本腰を入れてないってのを悟ってたんだと思います。で、出演アーティストのラインナップをズラ〜っとメールしてきました。それを見た途端、「これはなんかの間違いであってもやらないといけない!」と必死になったのを覚えてます。ヘッドライナーももちろんすごいんですけど、右下の方に小さく羅列されてる中にもNOFXやKASSABIANなど錚々たるメンツがラインナップされていて、夜中に一人興奮して部屋をうろうろしてました。

ここまでの経緯で、「もしかしたら間違いかもしれない」という思いがあったので、この話は誰にも言いませんでした。そのせいもあって、何かすごい隠し事をしているみたいでふわふわしてました。(今思うとこのフェス自体日本ではあんまり知名度がないので、言ってもわかる人はほとんどいなかったとは思う笑)

自身のスタイルに向き合った1か月

向こうの要望は1点「あなたのスタイルを全開で描いてほしい」

この仕事をしていたら自分の作風で描くのは当たり前やけど、いざ海外のロックフェスのポスターって大きい規模になると、普段よりもさらに意識することになりました。

また4年前はまだ自分のスタイルを模索している時期だったので、「自分のスタイルはこれ!」って打ち出し方にかなり迷いました。あれもやりたい、これもやりたい、みたいに考えがまとまらなかったり。多分普段から自分のスタイルを意識する機会が少なくてただ慣れてなかっただけやとは思うけど、時間もなくて焦りました。

何をモチーフにするかの選択肢はたくさんありすぎるので、日本人なので龍とか麒麟とかの日本の神獣をモチーフにして、とにかく一見したインパクトに賭けようとひたすら描き込みました。

ラインナップの文字も合成はしているものの全部手描きにして、一枚のポスターアートを意識しました。(スペルミスがあったりして何度も描き直しました汗)

制作会社のあるチリは日本と約半日時差があるので、やりとりにタイムラグがありかなり大変でしたけど、頑張った甲斐あってポスターだけでなく入場者全員に配布されるブックレットの表紙にも採用して頂きました。(一枚目の画像はそのブックレット表紙をコレクションしている方のインスタグラム)

現在の自分の活動のターニングポイントの一つ

またいずれ書くことになると思うけど、自分も子どもの頃から絵を描いていて、20歳ぐらいからFLYACEを名乗り始めました。大阪から東京に活動拠点を移したり、デザイン会社に勤めたりして右葉曲折あったけど、2013年ごろから本格的にFLYACE活動を再開しました。再開と言っても本気度でいうと活動開始と言ってもいいかもしれません。

その2013年以降で自身の活動に大きく影響した出来事の一つがこの『LOLLAPALOOZA』の一件です。デザインは今見返すと稚拙さもあってまだまだだなーと思いますけど、ここからよりFLYACEの活動の本気度が上がりました。自分のオリジナリティやスタイルについても今まで以上に向き合うことになりました。

あの時、これはなんかの間違いで、今目先の仕事が忙しいからって無視してたら、今の活動はなかったかもしれない。

インターネットやスマホで極端に世界が狭くなって、こうゆうチャンスが得やすくなったことが一つと、状況がうまくいっていなくても、昔の自分が興味を持っていたことや熱心だっとことがアンテナになって繋がることがあるんやな、と思いました。

「LOLLAPALOOZAのポスター描きました!!!」って満を持してSNSで発表しても一般的な知名度低くてびっくりするぐらい反応薄かったけど。。

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